「縫製業で働く人同士が知る為のアンケート」のお話
私の前職は縫製工場になります。 メインの仕事は縫うことでしたが、それ以外の仕事も一通りしていました。 それに加えてメーカさんとの窓口的な立場だったので外に出る機会もありました。 取引先メーカーさんだけでなく、同業の会社に足を運ぶ時もあり、意見交換などもいたします。 そんな時は、偉い方達だけでなく現場の人と話すこともあります。 ですが、そのような立場になる前の人生では他社の方と話す機会はなく意見交換も社内の常識の上で社内の人達としか行えませんでした。 なぜなら現場で作業しいた頃は、外に出れる機会なんてそうそうありません。 もしあったとして取引先の展示会へ、社内の中から選ばれた数名が行けるような機会かと思います。 そういう立場を目指すという意味ではとても良い事だと思います。 社内の常識というものは良い方向に転ぶ時もあれば悪い方向に転ぶ時もあります。 その上、その良し悪しは社内の常識だけでは判断できないこともあります。 経営者も従業員も共に理解し合い完成している社内の常識は強いですが、説得力のない押し付けている常識は不安定で崩れやすいものになってしまいます。 だとしても、不安定でも、説得力が無くても、それらを無視してでも成り立たせなければならない立場も会社を運営していく上ではあるかと思います。
昔は気持ちを伝える場も知る場も限られていました。現在はSNSの普及で、思いを吐き出したり、技術や知識を公表したりもできる。 SNSはインプットだけでなくアウトプットもできる環境になりました。 その「知る機会」と「伝える機会」をもう一歩踏み込みたいと考え、「縫製業で働いている人達同士が知る為のアンケート」を行って、それを皆んなで囲みたいと考えました。 世間ではなく同業者に向けて、世間体を考えたカッコつけたものではなく、何のフィルターも通していない、生の意見。 縫製業の方達同士での思いを交換。聞きたいこと、聞いてほしいこと。 服作りのど真ん中、縫製業界を支えてくれている方達同士が思っていることを伝えて、知れる機会にしたいのです。 このアンケートは、経営者の方達もメーカーさんも見る機会があるはずです。忖度のない思いを知る機会になります。
より多くの方達が思いを伝えるだけでなく意見を聞き、それを受け取り、それを考える。そんな機会になってほしいと切に願います。
最後に この機会に対して、拡散や同調、期待をして頂いた方達、手助けの連絡をしてくれた方達、そして影ながら助けていただいた方達、本当にありがとうございます。 この様な幸運に恵まれて成り立っています。 現在40代の真ん中で、若い頃から周りの人達に話していた事が、まだ自分に残っているかを確認している日々です。精進いたします。
縫製業で働く人同士が知る為のアンケートは2025.5.6から開始しました。